防災訓練「消火訓練」の内容と実施方法
消火訓練では、消火方法や出火原因を、消防本部のYouTubeなどで学び、部屋、家のホコリ取りを行うことから始めましょう。タコ足配線や使っていないのに挿しっぱなしの家電があればメンテナンスを行い、タコ足配線部が本棚や家具の裏に隠れている場合には特に注意して配置を改善して下さい。食用油の火災と消火方法も学んでおきましょう。
防災訓練「消火訓練」の内容
消火訓練は、市町村などが実施している消火器利用訓練を活用するのがベストな選択です。なかなか自分自身で、安全に火元を起こして、消火するという練習はできない上に危険なため、公的な訓練に参加しましょう。ただし、
- キャンプでの火起こし
- キャンプでの消火
は小規模ながら、消火を経験できますが、消火器での消火ではなく、
- 燃え尽きるまで待っての消火
- 炭に砂をかけての消火
- 炭を水バケツに入れての消火
などをすることになります。理想は完全に「灰」になるまで燃やして、キャンプ場指定の位置に廃棄することになります。
火の性質上、効率的かつ安全に、火を消すには
- 火元をなくす
- 酸素を断つ
- 温度を奪う
- エアゾール式消火器を使用
- 住宅用強化液消火器を使用
のが最適です。キッチンで料理をしていて、油火災が発生した場合は
- コンロの火を消す
- タオルを水で濡らし絞る(水滴が多いと危険)
- 鍋に濡れタオルを数枚かぶせる
- タオルはしばらくそのままに(10分以上)
という窒息消火が推奨されています。濡れタオルを3枚ほど、隙間なくなべを覆えるように被せれば少しずつ窒息消火が進むはずです。
出典:釧路市消防本部
コンロの火を消すタイミングは、鍋に濡れタオルをかぶせてからでも大丈夫です。油の飛び跳ねがある場合には、まずは鍋に濡れタオルをかけた方が火傷防止になります。濡れタオルをかけた直後・直前にすきを見て、さっとコンロの火を消せるならば消してしまって構いません。
(食用油は引火点約300度、発火点370度です。料理中は火元から目を離さないようにしましょう。)
焦って油に水を掛けると、燃えている油が周囲に飛散して余計に燃え広がります。対処法を知らないと間違った方法で、火を燃え広がらせてしまうので、事前に学んでおくことが大切です。
「kobecitychannel」神戸:https://youtu.be/VWGVAc-stxQ
実施方法
消火意識が高まっている時に
- エアゾール式消火器を使用
- 住宅用強化液消火器を使用
を追加で購入、設置しましょう。エアゾール式消火器はホームセンターなどで1000円程度で購入でき、一度使用したら再利用はできないとお考え下さい。家庭で起こりやすい天ぷら油火災にもエアゾール式消火器があればひとまず安心です。
このエアゾール式消火器を使用する場合、コンロの火は先に消しておきましょう。天ぷら油の火と、コンロの火が消えても、ガスが出っぱなしになれば大爆発を起こす可能性があります。
- コンロの火を止める
- 消火する(窒息式/エアゾール式)
- 10分以上そのままにする
という流れを覚えておいて下さい。
消火訓練とは主旨が逸れますが、
- コンセントは古いまま使わない
- 長期間使わない古いスマホは処分
- コンセントとカーテンは十分離す
- 電気コードは束ねない
- タコ足配線は控えめに
- 電源タップにホコリを溜めない
など、日頃から部屋を掃除し、メンテナンスし、家電を丁寧に使用していれば、たいていの火災は防げます。使わない家電をコンセントに挿しっぱなしにしないなど、日頃から注意を怠らないで下さい。
注意点
消火訓練は個人での実施は不可能とお考え下さい。非常に危険です。
まずは、YouTubeにある各地域の消防本部などが発信している実験動画や消火方法に関する動画をチェックして、何がOKで、何がNGなのか学び、家族でシェアしましょう。
その分、YouTubeなどの動画で学べる部分が多く、家庭での対策・予防は比較的かんたんなので、徹底的に予防をして下さい。