断水時の水の確保と備蓄【水タンク・ポリタンク】

2023年2月27日

地震や台風、水害などで水道水等が断水した場合は、復旧までの間生活用水、飲める水を確保しておく必要があります。災害前に準備しておくのが鉄則ですが、準備が遅れた場合には状況に応じて対応が変わってきます。断水時の水の確保についての情報提供となります。




断水時の飲み水の確保

家があり移動が可能である場合

インターネットを使用可能である場合は、近隣の市町村か、さらに少し遠い市町村まで移動し、給油も行い、必要な水を大量に車に積み込んで帰宅すれば良い。少し遠くまでの買い出しと思っていれば良い。

  • 2Lペットボトルの水
  • 食料
  • 消毒液(必要に応じて)
  • 衛生用品(必要に応じて)

この時、飲み水だけでなく、生活用水用に10L~20Lポリタンクも用意し、事情を説明して水を入れてもらった状態のポリタンクも持ち帰れれば多少助けになる可能性がある。

 

家はあるが移動が不可能な場合(すぐ救援要請)

寝る場所、雨風をしのげる場所はあるが、土砂崩れなどの影響で道路が寸断された場合には、救援要請を行うこと。各都道府県が設置する災害対策本部は通報がないと被害状況を把握することが出来ない。そのため、近くの消防・交番などに連絡を入れ、状況を知らせるのが一つの解決策となる。

※地域の人々で協力して情報を集める必要があり、インターネットがつながる場合には道路が寸断されているのかどうかを確認し、復旧の程度を知る必要がある。復旧の時期、備蓄消失の時期を確認しつつ、確実に不足が生じると分からなくても救援要請はした方が良い。

 

ただし、高速道路や鉄道駅から車で1時間ほど離れているような山間部などに住んでいて、電話での通報も難しい場合には

  • 近隣の知人や遠方の知人・友人に通知する
  • 別ルートでの移動を検討する
  • 通信手段を回復する

など、とにかく外部に対して連絡とって、救援を送ってもらえるよう働きかける必要がある。ただし、人里まで歩いて半日かかるような場所、追加の土砂崩れが起こる可能性がある場所においては「怪我をしない」ことを最優先にし、適切に体力を温存する必要もある。

 

倒木で道路がふさがっているだけであり、地域にあるショベルカーなどで移動できる場合にはなんとか移動して、車数台を救援要請と飲み水・食料確保用に人里に向かわせ帰還する等具体的な自助・共助に打って出る必要がある。当然、道中土砂災害が発生する可能性があるため、命がけのミッションとなる。


また、日頃からできる備えとしては

  • 衛星電話を備蓄しておく
  • 浄水ボトルを備蓄しておく
  • 貯水タンクを用意しておく
  • 湧き水の場所を把握しておく
  • 使い捨てトイレを備蓄しておく

など、数日は備えでなんとかできる可能性があり、生存確率が上がる。




断水時に確保すると良い水の量

災害発生時の極限状態において、人間一人が生きるのに必要な水の量は以下の通り。

  • 1日1L~2L
  • トイレ1回約4L
  • 身体の清潔用2L

風呂・シャワーはあきらめて、食器も洗わない、トイレも最小限、服も洗わないでなんとかするという極限状態を耐え抜く覚悟で考えて頂く。大人の場合は日頃からの訓練が必須である。

 

発災時の買い出しで用意したほうが良いのは、3日分(1人)で考えると

  • 飲み水:6L
  • 生活用水:18L

となる。最優先で飲み水を用意した方がよいので、実際には細かな計算などせず「車に積めるだけ積む」が正解になる場合が多いが、ただではないのと、お店側の許可が出ないことが稀にあるので、事情の説明と理解も必須である。

(最大積載量:軽自動車:350kg、普通自動車:プリウスL1585kgー乗車人員の体重(60kgの人が2人なら、1tは積める))

 

4人家族が3日間つなぐ場合は

  • 2Lボトル6本入りの箱:6箱
  • 生活用水:216L(20Lポリタンク11個)

程度は必要であることになります。後部座席を倒して、重ねて満載にしてようやく入る感じである。しかも、山道の場合は斜面をこの状態で乗り切ることになるので運転にも注意が必要となる。可能な限り、日頃から備蓄しておくのが正解である。


このままではやばい…と思った時点で、救援要請をすべきである。また、ある程度の備蓄は日頃からしておくべきで、台風など予測できる災害前には、面倒であっても追加の備蓄をしておくべきである。

 

裏技的方法|Twitterを見る

同じ地域内でも断水していないお店や施設があります。Twitterなどでは「ポリタンクさえ持ってきてくれれば無償でお水をあげます」と対応してくださっているところもあります。

 

これは相手の水道代のこともあるので推奨はできないですが、共助の一つとして、Twitterでつながっておく、というのは大切で、スマホにTwitterを入れておき、いざという時にはTwitterで自身で調べるというのも大切です。

 

助けてもらったお店・個人・施設にはきちんと恩返ししましょう。

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